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Shell Blog~環境衛生のエキスパートたちが書く、モノやコト~

2014.09.22

「良い飲み水」とは

ヨーロッパでミネラルウォーターと銘打つ水は、
採水地の水をそのままボトリングしており、
殺菌処理をしてはいけないという決まりがあります。
その分採水地の周辺に工場やゴルフ場、農地、牧場等の
建設が禁じられ、水質源が汚染されないように
環境の保護に力を入れています。
また一日に何度も品質をチェックするなど、
安心して天然水が飲めるよう努力されています。
ですが日本のミネラルウォーターは、
ろ過や加熱殺菌等を行った上で、ボトリングをしています。
この差は、水質基準に関する法律の違い以外に、
水の対する考え方の違いが
大きく関わっていると言えるでしょう。
ヨーロッパでは、肉がメインの料理でミネラルが不足しがちなため、
硬水で不足しがちなミネラルを補っています。
それゆえ「健康のために飲む」という、サプリメントや栄養ドリンクに似た
考えを水に対して持っている、と想像できます。
日本では昔から「生水を飲むとおなかを壊す」と言われ、
また採水できる水が、癖のある味やにおいがほとんどない
軟水のため、料理も繊細な味付けのものが多く生まれました。
そのため、おなかを壊さずにおいも無い水が
求められるようになったのでしょう。
一概にどちらが優れているとは言えませんが、
「良い飲み水」の基準も様々な要因の元で、
様々な見解があると言えます。
しかし現在は日本も食の欧米化が進み、
食事だけではミネラルが不足しがちと言われています。
和食より洋食を多く食べる人は、水の飲み方も
欧米を参考にするのもよいかもしれません。
※参考:エビアンウェブサイト「ウォーターガイド」

当社HPはこちらから→ www.shell-syoji.co.jp

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