Shell Blog~環境衛生のエキスパートたちが書く、モノやコト~
2014.05.26
こんにちは。研究員のIです。
先日The Drinkable Book(飲用書籍)と
いうものがあると知りましたので、ご紹介させて頂きます。
「飲用書籍」は、発展途上国内での
安全性の高い水の確保を目的としており、
汚染された水が人体にとっていかに危険であるのか
を学べる内容となっています。
現地の人々が理解しやすい様に
上半分が英語表記、下半分がローカル言語で書かれています。
ここまでは一般的な書籍とさほど変わりませんが、
この書籍のページ自体に秘密が隠されています。
実はこの書籍、汚れた水を浄化する為の
フィルターとして使用できるのです。
書籍のページを切り取り、汚れた水を注ぎ
濾過するという作業を行うことで、
1ページにつき約100リットルの浄化された水が
手に入ります。
各ページは、銀ナノ粒子によって
コーティングされています。
ページ表面に存在する銀イオンは、
細菌内に取り込まれた後酵素と反応し、
細菌の増殖を抑制する性質があります。
これにより水系感染症の代表的な菌である
コレラ・大腸菌(E.coli)・チフスなどの
細菌が99.99パーセント死滅します。
本を“読む”だけでなく“飲む”ために用いる
発想に大変驚きました。
参考:旅ラボ「世界のビックリ【動画】21世紀の大発明!
水を浄化してくれる『飲める本』は、世界を救うか」
※様々なウェブサイトで紹介されておりますが、最も分かりやすかったページを紹介いたします。
http://tabi-labo.com/12445/drinkablebook/
当社HPはこちらから→ www.shell-syoji.co.jp
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