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Shell Blog~環境衛生のエキスパートたちが書く、モノやコト~

2012.11.27

はじめてのおつかい(採水編)

はじめまして。新入社員のRIです。
今回は、私が初めて採水業務を一人で任された時のことをお話します。
【第7回 新入社員レポート-4 「はじめてのおつかい(採水編)」】
ある日、私は初めて、一人での採水業務を任されました。
手渡された地図を手に、電車に乗って現場に向かいます。
少し道に迷いながらも、何とか現場に到着しました。
この日の採水場所は、とあるマンションの一室の流しです。
まず、管理室の方にご挨拶をします。
緊張のあまり、いきなり自分の会社名を噛んでしまいました[#IMAGE|S8#]
……管理室の方は、いぶかしげな表情をしています。
その状況に更に緊張してしまい、ガチガチになりながらも、何とか採水に来た旨を
お伝えました。するとそこへちょうど、事情を知るビル管理会社の担当者様が来られ、
採水を行う部屋に案内していただくことができました(内心ホッとしました……)。
ご入居者様にご挨拶をしてから台所へ向かい、いよいよ採水です。
蛇口を見ると、浄水器が付いていました。
≪ここで注意ポイント(その1)≫
[#IMAGE|S72#]浄水器が付いていたら外す
浄水器が付いていると、正常な検査結果が出ないことがあるためです。
この浄水器がかなりきつく取り付けられていて、外すのに苦労しました。
やっとのことで浄水器を外したのですが、
蛇口の先に、フィルターがついていました!
≪ここで注意ポイント(その2)≫
[#IMAGE|S72#]蛇口の先に付いているフィルターを外す
見落としがちですが、蛇口の先に蛇口と同じ径のフィルターが付いていることが
あります。このフィルターと蛇口の接続部は、錆びていたり汚れていることがあり、
そのまま採水すると正常な検査結果が出ない可能性があるため、外さなくてはなりません。
いざ採水開始!
まずは、数分間水を流し、給水管に滞留している水を流し切ります。
※水質検査では、蛇口に溜まっている水を流し、受水槽等から送られてくる「新鮮な水」
を採取する必要があるためです。
続いて、水の残留塩素濃度を測定します。

この測定では、「飲料水の消毒のために混ぜられている、塩素の濃度が基準値通りで
あること」を確認します。
水質検査を行うには、この残留塩素濃度が基準値を満たしていることが条件となるため、
必ず採水の前に測定します、
万が一基準値に満たないと、次の工程に移ることができません(ドキドキです)。
※その場合、適正値になるよう改善提案をさせていただいております。
今回は試薬の色が適正な値を示すピンク色に変化し、少し安心しました[#IMAGE|S43#]
次に、「採水用滅菌ボトル」で採水を行います。
≪ここで注意ポイント(その3)≫
[#IMAGE|S72#]滅菌ボトルで採水をする際は、菌が入らないよう素早く丁寧に作業をする
菌が入ると、滅菌ボトルの意味がありません。
蓋をどこかに置いたり、裏を触ったり、裏向きに持ったりすると、菌が混入してしまうため、
注意しながら採水作業を行います。
このように、いくつかのポイントに注意しながら、遂に採水を終えました。
最後にフィルターや浄水器を元に戻し、退室する際、部屋にいらしたご入居者様から、
「ありがとう」と声をかけていただき、とても嬉しかったです![#IMAGE|S1#]
今回の採水は緊張の連続で、作業に集中するだけで精いっぱいでした。
今後の課題として、より多くの経験を積みながら技術と知識を養い、作業中でも「作業内容」
や「なぜ採水作業が必要なのか」などを、世間話を交えながらお客様に説明できる
“一歩踏み込んだ対応ができる社員”になりたいです[#IMAGE|S45#]

当社HPはこちらから→ www.shell-syoji.co.jp

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