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Shell Blog~環境衛生のエキスパートたちが書く、モノやコト~

2012.07.17

熱中症には「水」と「塩」のバランス

関東地方では梅雨が明けた模様です。
いよいよ夏本番![#IMAGE|S58#]
熱い日が続いていますが、体調など崩されていませんか?
夏季は水質検査業務が最も忙しい時期。私達もバテてはいられません![#IMAGE|S43#]
そこで今回は、この時期問題となる「熱中症」についてお届けします。

【第3回 熱中症には「水」と「塩」のバランス】
熱中症とは、高温多湿の環境下で、
体内の水分・塩分のバランスが崩れ、発症する障害です。
人間は体温調節の為に発汗する際、同時に塩分も放出しています。
その様な時に、塩分を含まない水分ばかりを摂取してしまうと、体内の塩分の比率が低くなり、
体液浸透圧のバランスの乱れや神経伝達の不良により、不調をきたしてしまいます。
よって、熱中症対策には水分の摂取だけではなく、塩分の摂取も重要なのです。
このことは一般的にかなり浸透してきており、
ここ近年は、熱中症対策用のキャンディやドリンク等も随分増えましたね。
そんな中、近年注目されているのが、 「経口補水液」です。[#IMAGE|S6#]
経口補水液とは、脱水症状がみられる際に、
速やかに水分と塩分が体内に補給できるよう、
最も理想的なバランスに濃度を調整された飲料です。
スポーツドリンクよりも糖分が少なく、水分補給力に優れています。
その効果の高さから「飲む点滴」と呼ばれ、主に医療用として使われており、
保険調剤薬局等で市販されていますが、実はご家庭で簡単に作ることができます。
【経口補水液の作り方】
<用意するもの>
■ ペットボトル(500ml)などの空き容器
■ 水 : 約500ml(湯ざましが望ましい)
■ 砂糖: 20g(ペットボトルのフタですりきり3杯)
■ 塩 : 1.5g(小さじ1/4杯)
□ スプーン
□ ろうと
□ お好みの果物果汁やジュースなど
<作り方>
①500mlのペットボトルに、砂糖20gと、食塩1.5gを入れる。
 ※お好みでレモンやグレープフルーツの果汁・ジュース等を少量加える。
②湯冷ましを加える。
③シェイクして完成。


この経口補水液、そのままだと少し飲みにくいため、
皆さん様々な工夫をして飲んでおられるようです。
私はレモン果汁、グレープフルーツ果汁、トマトジュース、リンゴジュース、
オレンジジュースを試してみましたが、、、
おススメはダントツで「グレープフルーツ果汁」 です! 
何人かの営業社員にも飲んでもらったのですが、いずれも「美味しい!」と評判でした。
自然な甘さと酸味で、とても美味しく飲めますので、ぜひ試してみてください[#IMAGE|S45#]
もちろん、塩分の摂り過ぎは高血圧症に繋がるため注意が必要ですが、
熱中症の危険が高まる夏季においては、適度な塩分摂取を考えなくてはなりません。
身近なものでは、梅干し、お味噌汁、昆布茶など、好みに合わせて上手に摂取したいですね。
この夏は、常に体内の「水分」そして「塩分」の過不足に注意しながら、
バランス良く摂取して、熱中症をはねのけましょう![#IMAGE|S4#]

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《参考HP》
・『真健康論:第26回 水と塩で脱水防止』當瀬規嗣  毎日新聞 東京朝刊 2012年06月18日
  http://mainichi.jp/feature/news/20120618ddm013070044000c.html
・『熱中症対策に! 「経口補水液」の作り方』OK Guide 2011年7月10日
  http://okguide.okwave.jp/guides/59508/
・『熱っぽい時は“経口補水液”で脱水対策』 nikkei BPnet 健康
  (田村 嘉麿=健康サイト編集)2005年11月24日
  http://www.nikkeibp.co.jp/archives/415/415435.html
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