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Shell Blog~環境衛生のエキスパートたちが書く、モノやコト~

2012.05.28

水ってなに?

間もなく6月、緑も青々と生い茂る心地よい季節となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、私達は日常皆様が飲まれている水道水やプール水、浴槽水など様々な水の検査を行っているわけですが、ところで突然「水ってなに?」と質問された場合、何を連想されますか? 恐らくあまりにも色々と思い浮かべてしまい、かえって答えに困ってしまうのではないでしょうか?
このブログでは『水』や『水にまつわる様々な事』について、色々な方向からご紹介できればと思っています[#IMAGE|S43#]
第一回目は【水ってなに?】というテーマでお届けします!

【第1回 水ってなに?】
私たちが普段何気なく使用している『水』、どのように誕生したかご存知ですか?
現在の科学において『水』は、宇宙空間に存在する小惑星や塵などに「結晶水」や「水和物」という形で含まれていて、これらが地球誕生時に『水の基』になったと考えられています。
私たちの暮らしている地球は、太陽系が創られる時に小惑星や塵などが衝突して誕生しました。
この頃の地球はとても熱く、火の玉の様であったとされています。
それから数億年経ち、やっと地球表面の温度が下がり始めた頃、水蒸気の一部が液体の『水』になったといわれています。
やがて大気中の塩化水素など酸性物質を溶かし込んだ、最初の雨(強酸性雨)が降り始め、熱水、強酸性の『海』ができました。
さらに雨は地表に降り注いで、地表面のナトリウム、鉄、アルカリ成分などを海に流し込みました。
『水』は蒸発と雨とを繰り返し、やがて酸性の海は中和されました。
すると、大気中にあった多量の二酸化炭素が海水中のカルシウムイオンと反応し、炭酸カルシウム沈殿となり、大幅に大気中から取り除かれました。
さらに、大気中で創られたアミノ酸などが雨と共に多量に海に降り注ぎ、海中に存在する様々な物質との反応で『生物』が誕生したとされています。
現在では、宇宙から飛来した隕石にアミノ酸が存在し、これが基になったともいわれています。
いずれにしても太陽からの有害な紫外線から遮られ、この様々な物質の存在する海水中で、様々な科学的な偶然が重なり合い、『水』を利用する生物が誕生したということです。
もし、『水』の無い世界で生命が誕生したら(存在しているかも知れませんが……)
どの様な世界が広がっていたのでしょうね。
何はともあれ、我々地球上の生物にとって『水』は、あらゆる点においてとても重要なのです。

これからもこのブログでは、私たちの生活に身近な『水』にまつわる知識から、少し科学・専門的なトピックまで、幅広く皆様にご紹介していきたいと思います[#IMAGE|S45#]
どうぞお楽しみに!

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<参考文献>
・『水の百科事典』
  高橋裕・綿抜邦彦・久保田昌治・和田攻・蟻川芳子・内藤幸穂・門馬晋・平野喬/編 (丸善) 
・『トコトンやさしい水の本』 谷腰欣司/著 (日刊工業新聞社)
・『生命は、宇宙のどこで生まれたのか』 福江翼/著 (祥伝社新書) 
・『水の不思議〈PART2〉人類の知恵とサイエンス 』 松井健一/著 (日刊工業新聞社)

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当社HPはこちらから→ www.shell-syoji.co.jp

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